デルの人生探究日記

子育て、夫婦関係の構築、親との関わりなど、日々探求した気づきを記録するブログ

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。 〜ブックレビュー〜

こんにちは
del(デル)です。
 
先日夜中に目を覚まし、
なかなか寝付けなくてネットサーフィンをしていた時にみつけたこの記事。

 

www.1101.com


34歳の時にガン(多発性骨髄腫)で余命宣告を受けた、
写真家で元猟師でもある幡野広志さんと糸井重里さんの全6回の対談。

一気に読み終えた後、
あまりにも受け取ったメッセージがたくさんありすぎて、
なんとも言えない気持ちで眠りにつきました。
 
そして翌日すぐに幡野さんの本を注文。

 

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

 

 

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。


幡野さんの2歳の息子さんに向けて、
お金で解決できないことを解決する糸口として書き記された、
重厚で、本質的で、優しくて、宝物のような言葉たちが詰まっています。
 
幡野さんがご自身のガンをブログで公表した時、
仕事に支障が出るほどのメールと、
回線を解約しなくてはならないほどの電話で、
知人から見ず知らずの他人まであらゆる人から、
様々な治療法の紹介や宗教の勧誘があったそうです。
 
中には
「この壺を買えばガンが治る」
というメールもあったとか。
 
そのような根拠なきアドバイスを幡野さんは
「優しい虐待」と表現していました。
 
そしてその「優し虐待」について発信した際、
多くの病気を患っている方から共感のメッセージが届いたそうです。

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自分の優しさを丸ごとぶつけるのではなく、
相手を慮った上で、
自分ができる方法で手を差し伸べることができる人が、
本当に優しい人だ。
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幡野さんの文章を読んで、
過去の自分を振り返り、
してしまっていたかもしれない「優しい虐待」を恥じました。
 
幡野さんの言葉は、
裏がなくて本質的で、
借り物ではない、
自分の経験から紡ぎ出されているので、
心の奥にまっすぐに届きます。
 
だから時々チクリと痛むけれど、
決して嫌な痛みではなく、
後からじんわり暖かくなる痛み。
 
はっとするメッセージがたくさんある中で、
私が最も心に残ったのが、
 
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僕は絵馬が好きだ。
神社に行って、人の願い事を見ていると面白いし、神さまになった気分を味わえる。

「医者になれますように」
「絶対、ゲームクリエーターになりたい!」
こんな絵馬を見ていると、「それって夢じゃなくて職業選択だろう」と思う。
 
夢というのは、職業のその先にあるものだと僕は思う。
「医者になって、多くの人を救いたい」というのが夢だから、「医者になりたい」で願い事を完結させてしまったら夢がないと感じる。
 
「職業を夢にしてもあんまり意味がない」
「夢を叶えるためにお金と仕事というツールがあるんだよ」

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なるほど、
本当にその通りだ、と思いました。
 
他にも、
いじめと戦う方法、
自信の持ち方、
お金の教育など、
 
子供が大きくなった時に読ませたい本でもあり、
親である私が今読むことができて本当に良かった、
と思える本でした。
 
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子育ての最大の目的は、
死なせず大人にすることだ。
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幡野さんが息子さんに向けた、
本当の優しさで包まれたメッセージ、
ぜひ受け取ってみてください。

 

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。