デルの人生探究日記

子育て、夫婦関係の構築、親との関わりなど、日々探求した気づきを記録するブログ

「女に生まれてもモヤってる!」 宝物のような言葉がたくさん!

こんにちは

del(デル)です。

 

大好きな中野信子さんとジェーン・スーさんの共著ということで早速購入しました。

女に生まれてモヤってる!

女に生まれてモヤってる!

 

 
鋭い視点と、
半端ない言語化力のお二人のお言葉は、
「はっ」とすることが多すぎて、
気がつくと思考が広がっていってしまい、
3回ほど読み直し。
 
「女はこんなに損している」
「どっちが得なのか?」
という二元論ではなく、
 
もしあなたがこういうことで悩んでいたり、
自信をなくしているとしたら、
それは社会のバグであり、
自分を責める必要はないよ。
というメッセージとその理由が
めっちゃわかりやすく書かれています。
 
私自身は女であることで
特段差別や搾取されていることはないと思い込んでいたけれども、
見ようとしていなかっただけで、
実はいろいろと傷ついていたのだ、
とも気がつきました。
 
偶然この本を読む前に、
日本の自殺者のデータでは、
圧倒的に男性の方が自殺率が高いことを目にしていたので、
下駄をはかされているからこその
男性の辛さやプレッシャーもあるのだろうな、
とも思います。
 
男性は特にプライドがあるもので
女性のように「モヤってる」と言い出せないことで、
余計に自分を追い込んでいるのかもしれません。
 
お二人も言っていますが、
「男と女、どっちが得か」
という問いに答えは出ないけれども、
そう考えることが、
今の自分が置かれている状況下で最も得な選択をする助けにはなる。
 
自分の特性を把握し、
それをどこに置けば効率よく使えて、
目減りさせずに過ごせるかを
自分なりに考えて行動することが、
自分にとっての「生存戦略」になる、って
なるほど!
 
「男は◯◯」
「女は◯◯」のような
絶対的な答えや価値観があると楽だから
どうしても欲しくなってしまうけど、
そんなものはあるわけもなく、
目の前にいるその人にちゃんと目を向けること。
 
周りに勝手に定義された価値観に
無理に当てはまろうとしなくていいこと。
 
「人間」をやっていく上で
知っておいた方がいいマインドだと思いました。
 
宝物のような言葉がたくさんあったけれど、
その中でも刺さったのが以下。

------------------- 
私たちは迷い、間違える。
でもそれは私たちが不完全だからではない。
論理的に正しい最適解を迅速に選べる個体が優秀なのではない。
 
迷い、間違え、正しい答えを選べない個体が多数派なのは、
そういう個体がより多く生き残ったからだ。
 
迷う喜び、
迷う贅沢を存分に楽しんで欲しい。
------------------- 

ひゃーーー!
このメッセージ
全人類に伝えたい気持ちでいっぱいです。
 
私たちの悩みの根源は
これは正しいのか、間違っているのか、
どうしたらいいのか正解を知りたい、
に尽きる気がする。
 
でも人生において
唯一の正解なんてものはほとんどなくて、
「選んだ答えを自分で正解にしていく」ことが
自分を幸せにするってことなんだなぁ。
 
もう
凄すぎる!
 

他にも刺さる言葉がたくさんあったので、
自分の備忘録的に書き連ねておきます。
 
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・悪い方に気持ちが曲がったらアイロンをかける、
曲がったらアイロンをかける。
その繰り返しで、
「私ならできる」と思考のクセをつけていく。
 
・夢を口にしたって叶うとは限りません。
でも黙っていなくてもいい。
 
・物事を「相対化」させて考えられる人の方が楽しめる。
例えば「いつかは死ぬ」「幸せな状態の方が心穏やかでいられる」
という「絶対的」なことがあったら、
「私の幸せ」を「相対化」させていく。
これがあれば絶対に幸せ、ではなく、
幸せな状態を導く手段を変化させていく。
 
・「いい子」になろうとすると、
自己決定権を手放しがちになる
 
・全ての人類は今日が一番若い。
刻一刻と目減りしていく貴重な若さという資源を、
自分以外の誰かに値付けさせていいのか?
 
・性欲のホルモン、
テストステロンのスコープに入った途端、
女はモノとみなされてしまう
 
・男にとってモテている女子や美人は、
たんに捕まえたくなる珍しい虫とかポケモンと同じ
 
・仕事ができない男性管理職はゴマンといるのに、
女性は役職に就くならともかく優秀じゃないと、
なんて言っているから誰もなりたがらない。
仕事ができない女性管理職が爆誕していい。
 
・男女差はある。
でもその「差」を理由にして機会を不平等にするのは無し。
同じように個体差もあり、
性差と同時に成立する。
性差と個体差の掛け合わせで「個性」が決まる。
 
・「存在しないはずの唯一の正解」が
ムードで形作られていく「同調圧力」は恐ろしい。
お互いの利益を損ねないよう、
積極的に意見交換をしながら、
手を取り合えるところは取り合うのが得策では。
 
・自信満々な人は女らしくないとみなされるので
女らしさを目指している間は自信が持てないようになっている。
「女らしさ」と「自分らしさ」の両立は無理ゲー。
 
・自分が男だったらモヤモヤしないなと思ったら、
それはバグです。
それらに反応するのは
「あなたより優先すべき事柄がある」
というメッセージを感じてしまうからで、
イラっとして当然です。
バグに気づけると、
人にも丁寧に対応できるようになります。
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まだまだたくさんあるけれど、
この辺で。
 
これを読んでモヤっとしたり
おおっ!と思った方は
是非読んでみてはいかがでしょうか。
 

女に生まれてモヤってる!

女に生まれてモヤってる!

 


私はkindleの読み上げ機能で読んだので、
お二人の対談を聞いているようでより楽しめました。
 
kindleの読み上げ機能のやり方はこちらの記事に書いてます。

 

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